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総勢50名のミュージシャンが繰り広げる、ブルースの饗宴。
デルタから、テキサス、シカゴ、モダン、ニューオリンズなどの多様なブルース、
さらにソウル、ヒップホップ、そしてブルースロック。
ブルース、ロックファンなら知らない人のいない重要ミュージシャンが一同に会した一夜を、
109分に封じ込めた注目のフィルムがついに上映。

『ライトニング・イン・ア・ボトル 〜ラジオシティ・ミュージックホール 奇蹟の夜〜』
原題:Lightning in a bottle 2004年ベルリン国際映画祭特別招待作品
2004年/アメリカ/109分/ビスタ/ドルビーデジタル/配給:日活
公式サイト:http://www.nikkatsu.com/movie/lightning/
2005年3月19日より全国公開開始


読者プレゼント
公式チラシを差し上げます。この映画の元になったコンサート『サルート・トゥ・ザ・ブルース』の
総出演ミュージシャンが勢揃いした驚くべき記念写真がA4判横倍サイズ全面に印刷され、
眺めるだけで時間が過ぎていく素晴らしいチラシです。
チラシは日活株式会社さまからご提供いただいた公式チラシです。メールにてお申し込みください。
部数に限りがありますので、お早めにお申し込みください。
メールのタイムラグによってすでに品切れになっている場合がございます。その際はご容赦ください。















■出演ミュージシャン■

アンジェリーク・キジョー
メイヴィス・ステイプルズ
デヴィッド“ハニーボーイ”エドワーズ
ケブ・モ
ジェイムス・ブラッド・ウルマー
アリソン・クラウス
インディア.アリー
オデッタ
ナタリー・コール
ラリー・ジョンソン
バディ・ガイ
ルース・ブラウン
メイシー・グレイ
クラレンス“ゲイトマウス”ブラウン
キム・ウィルソン
ボニー・レイット
ジョン・フォガティ
エアロスミス
(スティーヴン・タイラー&ジョー・ペリー)
ザ・ネヴィル・ブラザーズ
シュミーカ・コープランド
ロバート・クレイ
デヴィッド・ヨハンセン
ソロモン・バーク
ヴァーノン・リード
チャックD
B.B.キング

折しも2003年、アメリカではブルース誕生(※1)100周年を記念して、様々なイベントが生まれた。その中心はもちろん音楽フィールドであり、多くの音源が見直され、興味深いリリースが相次いだ。そして嬉しいことに、ブルースにまつわる映像も多くリリースされることになり、これまで断片的にしか見ることのできなかった貴重な映像が、まさに“お蔵出し”といってもいいような勢いでリリースが始まった。それは、昨今のDVDムーヴメントのおかげといってもいいかもしれないが、それにしてもサイフの中がみるみる減っていく、という思いをしているブルースファンは多いと思う。

ブルースマン本人たちの過去から現在に続く音源、映像にかかわらず、リスペクトという風情も醸し出すロック畑からの熱い作品もリリースが相次いでいる。その代表的な作品としては、エリック・クラプトンの『Me and Mr.Johnson』、『Sessions For Robert J』、そして、エアロスミスの『Honkin' On Bobo』だろう。

そして、そのブルース生誕100年記念の関連作品として真打ちとも言えるものが、2004年夏から公開されている連作映画『The Blues』である。これは、マーティン・スコセッシが総指揮を執った複数の監督による連作映画の総称であり、7作品ほどのまとまったブルース映画が出現し、ブルースを扱った映画としては、おそらく歴史に残るものとなった。

(※1 W.C.ハンディがブルースを音楽市場で楽譜として出版した最初の年、という意味。ブルースという音楽そのものは、そのずっと以前より存在していた。)

さて、前口上が長かったが本題に入る。

ここに紹介する映像作品は『ライトニング・イン・ア・ボトル』と題され、『〜ラジオシティ・ミュージックホール 奇蹟の夜〜』という副題が付いている、映画作品である。
映画。
映画といっても、『The Blues』のようなものではないようだ。2003年2月、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催された一夜限りのコンサート”サルート・トゥ・ザ・ブルース”の模様を109分のドキュメンタリーとして仕上げた、“ブルースライブ映画”というものだ。
製作総指揮は、『The Blues』と同じくマーティン・スコセッシ。
これ、実を言うと、もしかしたら、であるが、初めてかもしれない。映画史上、ここまでブルースを名打ったライブ映画は初めてかもしれないと思う。
音楽監督は、なんと!スティーブ・ジョーダン。これ、名前だけ同じの違う人かと思っていたが、プレスリリースをみるとやはり、あのキース・リチャーズとエクスペンシヴ・ワイノーズを組み、キースの相棒として素晴らしい仕事をした、あのスティーブ・ジョーダンだった。これはすごいことである。(だったら、キースも出演して欲しかった、というのは欲張り過ぎか)。5時間ずっとスティック握りっぱなしだったということなので、サウンドの分厚さは保証付だろう。

映画そのものは、私はまだ見ていないので何とも言えないが、ラインナップを見る限り興奮せざるを得ない。この手の“オールスターもの”は、人によってお目当てが違うので、それもまた楽しみのひとつであるが、私の場合は、デヴィッド“ハニーボーイ”エドワーズとロバート・ロックウッド・ジュニア、このふたりが同じステージに立つ、という只それだけでもう見に行かなければならないと思う。(といっても、この二人の演奏シーンが映画の中でどのような感じで入っているのかは不明だ。なにせ、まだ見ていないのだから…)。


二人とも、あのロバート・ジョンソンと行動を共にしたブルースマンで、存在自体が宝である。デヴィッド“ハニーボーイ”エドワーズはロバート・ジョンソンの死に立ち会ったとしてブルースファンであれば知らない人はいない。ロバート・ロックウッド・ジュニアに至っては、ロバート・ジョンソンの義理の息子である。
余談だが、デヴィッド“ハニーボーイ”エドワーズのライブを私はロンドンで見たことがある。1992年あたりだったと思うが、小さなクラブでの弾き方りライブだった。
残念ながら、デヴィッド“ハニーボーイ”エドワーズはもうこの世にいない。だからなおさら貴重である。
そう考えると、このライブは、もしかすると『スピリチュアル・トゥ・スウィング』と同じくらいの意義があるのかもしれない。

ともかく、出演ミュージシャン(その大半がブルースマン)は豪華きわまりない。ブルース、ブラックミュージックの歴史に欠かすことの出来ない偉大なミュージシャン目白押しである。白人ミュージシャンはわずかばかりだが、エアロスミスのフロント二人、ボニー・レイット、レヴォン・ヘルム、ジョン・フォガティが特筆。

総勢50名のミュージシャンが繰り広げるブルースの饗宴。
ともかく、必見である。

(記事:平田憲彦)


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